1. 満年齢と数え年どちらを使う?
1-1. 満年齢と数え年の代表的な使い分け
1-2. 公的な事柄は「満年齢」
満年齢は、現代において一般的な年齢の数え方です。
履歴書など、公的な文章は「満年齢」を使います。
その他、公式な場面では基本的に「満年齢」を使わなければなりません。
1-3. 七五三や厄年、長寿の祝いは「数え年」
七五三や厄年、古稀や喜寿などの長寿のお祝いなどは数え年で行います。
ただし最近では、七五三などは必ずしも数え年を使わなくてはいけないわけではありません。
都合によっては、満年齢で行事を行う場合もあります。
1-3-1. 還暦は「満年齢」で祝う
長寿の祝いのうち、還暦だけは満年齢でお祝いするのが一般的です。
その理由としては、干支の考え方が深くかかわっています。
干支は厳密には「十二支(じゅうにし)」と「十干(じっかん)」の組み合わせからなる、60年で一巡するサイクルです。
還暦は、60年をかけて干支が一周し、自分の生まれた干支に戻ることをお祝いする儀式です。
そのため、還暦に限っては満年齢でお祝いするのが一般的です。
2. 2024年(令和6年)満年齢・数え年早見表
2-1. 2024年「満年齢・数え年」早見表
2024年「満年齢・数え年」早見表は以下よりご覧ください。
3. 満年齢ってどんな数え方?
3-1. 毎年の誕生日ごとに年を取る数え方
満年齢とは、我々が普段一般に使っている年齢です。
生まれた年を0歳と考え、以後は誕生日を迎えるごとに1歳づつ年を重ねていく数え方です。
3-2. 法的に広く認められている
満年齢は、年齢の数え方として法的に広く認められています。
一般的に年齢を問われた場合は、満年齢を使います。
その他、履歴書やお酒の購入、選挙権に必要な年齢など、満年齢で定められています。
3-3. 満年齢の計算方法
満年齢を計算する場合は、西暦を使います。
現在の西暦から自分の生まれた西暦を引くことで、満年齢を求めることが出来ます。
例
なお、その年の誕生日を迎えていない場合は、1歳差し引きます。
3-3-1. エクセルの関数で計算する
まとめて複数の人の満年齢を計算する場合は、エクセルのDATEDIF関数を使いましょう。
任意のセルに「=DATEDIF(生年月日,今日の日付,”Y”)」の関数を入れ、生年月日と今日の日付を指定すると自動計算されます。
日付は図のように「1995/3/3」のように入力します。
3-4. 「早生まれ」「遅生まれ」は関係ない
書類に年齢を記入するときに、ふと悩んでしまうのが「早生まれ」「遅生まれ」について。
ですが、年齢に「早生まれ」「遅生まれ」は関係ありません。
そもそも「早生まれ」とは学年を分けるために考え出された日本独自の区切り方で、年齢の数え方とは関係がありません。
3-5. 履歴書を書く場合は誕生日に注意
履歴書を書く際は「面接などの当日の年齢」を書きます。
誕生日が近い人は注意しましょう。
まとめて履歴書を書く場合は、年齢を空欄にして直前に年齢を書き込めるようにしておくと安心です。
4. 数え年ってどんな考え方?
4-1. 古くは数え年が主流
日本では、古くは数え年で年齢を数えることが主流でした。
計算の簡便さや太陰太陽暦を使っていたことが主な理由です。
日本で満年齢を使うことが定められたのは、明治時代になってからです。
しかし、伝統的な行事などではいまだに数え年を併用して使う風習が残っています。
4-2. 元日を迎えるたびに1歳を加算する
数え年は、生まれた時点の年齢を1歳として、以後元旦を迎えるたびに1歳年齢を加算していく歳の数え方です。
そのため、1月1日に生まれた人も12月31日に生まれた人も翌年の元旦を迎えた時点で一斉に年齢を重ねます。
4-3. 年齢は歳神様からいただくもの
伝統的な行事で数え年を使う理由は、日本では昔から年齢は神様からいただくもの、と考えられていたためです。
毎年お正月になると「歳神様(としがみさま)」という福の神が各家を訪れます。
歳神様は一家の幸せをつかさどる神様であり、人々に生命を与えてくれる神様です。
そのため、お正月に歳神様が訪れることにより、年齢が1歳増えるとされていました。
お正月に飾る鏡餅は、年神様の依り代(神様が宿る場所)として飾られたことが由来です。
4-4. 七五三や厄年は数え年
正式な書類は満年齢を使うことが法律で決められています。
しかし、七五三や厄年は昔ながらの数え年で祝う風習が今でも残っています。
4-4-1. 七五三は時期をずらしても大丈夫
もっとも、数え年でのお祝いはあくまで風習です。
特に七五三は、兄弟一緒にお祝いをするために1年ずらしてお祝いした、なんて方も少なくありません。
時期をずらしても問題ありませんので、兄弟との兼ね合いや家族の都合も考え、柔軟に時期を考えましょう。
4-5. 数え年の計算方法
数え年は、生まれた時に1歳年をとるので、満年齢に1歳年を加えて求めます。
例
その年の誕生日を迎えていない場合は、満年齢に2歳加えます。
5. まとめ
いかがでしたでしょうか。
満年齢も数え年も年齢の数え方のひとつですが、それぞれ明確な使い方があります。
まとめると
・満年齢は一般的な数え方
・満年齢は広く法律で認められている
・数え年は、昔の主流
・数え年は、伝統的な行事で現在も使用される
です。
一見似ている「満年齢」と「数え年」ですが、場面によって使える場合と使えない場合が明確にあります。
神社で厄除けを受けるとき、履歴書を書くとき、などしっかり整理して使い分けるようにしましょう。
よくある質問
[質問]満年齢とは何ですか。 |
[回答]満年齢とは現代一般的な年齢の数え方で、誕生日を迎えるごとに1歳年齢を重ねます。法的にも広く認められている年齢の考え方です。 |
[質問]数え年とは何ですか。 |
[回答]数え年とは、生まれた年を1歳と考え、以後元旦を迎えるたびに年を重ねる考え方です。七五三や厄年など、伝統的な行事で使用されます。 |
[質問]満年齢と数え年はどのように使い分ける? |
[回答]満年齢は法的にも広く認められている考え方で、公の年齢は満年齢を使います。数え年は明治時代以前に使われていた数え方ですが、伝統行事などではいまだに使われている数え方です。 |