境内案内
境内マップ
本殿
本殿は、一間社入母屋造、妻入り、向拝一間の建物で、棟札によると「宝暦十三年(1763年)癸未四月二十三日奉造立産泰大明神神主小糸豊前守藤原忠安年五十一才乃建立」とあります。
多くの彫刻により飾られており、二十四考の「老來子」や「唐婦人」、背面には「高砂」が彫られています。
幣殿
幣殿は、正面一間切妻造、側面二間、妻入の建物です。建立年代は棟札等がなく不明ですが、内部格天井に描かれている源氏物語の絵師が拝殿と同じため、同年代の建立と言われています。両側には鯉の滝登りの彫刻があります。
拝殿
内部格天井には112枚の花鳥の絵が描かれており、江戸下谷の壽笑亭泉一重・増田村の久川恵水等の絵師の名があります。大工棟梁は、信州諏訪の大隅流矢崎久右衛門元形です。
神門
神門は、三間一戸八脚門、入母屋造、正面唐破風付の建物で、棟札によると 「奉新尓造上随神門成就上棟之所神主鯉登豊前守藤原富房天保四年(1833年)癸巳三月吉日」とあり、本殿より遅れることおよそ70年後に建立されました。他の三棟の建物が彩色が施されていたのに対し、神門は白木で建造されています。
祈祷殿
産泰神社のご祈祷は祈祷殿にて執り行います。
令和元年に竣工した祈祷殿は、快適にお参りできる空間づくりを中心に据え、伝統的な社殿建築の意匠や構法を継承しつつ、最新の耐震技術やユニバーサルデザインを採用しています。
神楽殿
4月18日の産泰神社例祭では、前橋市指定重要無形文化財である産泰神社太々神楽が奉納されます。
奉納額に明和元年(1764年)のものが現存することから、長い歴史があることが伺えます。
拝見所
拝見所は、もともと例祭において氏子崇敬者が太々神楽を「拝見」していたことに由来します。平成15年の改築により、表側は神札やお守りの授与所として、また奥の和室は年祭などの祭典会場として役割を新たにしています。
祓戸
祓戸は、祭典に先立ち身を清める場所です。古事記において伊弉諾尊が黄泉の国から帰った際、お祓いをしたことに由来します。祓戸では榊の木を神籬とし、瀬織津比売神、速開都比売神、気吹戸主神、速佐須良比売神の四柱の神様をお祀りしています。
安産抜けびしゃく
産泰神社では江戸時代より底の抜けた柄杓を奉納する信仰がありました。底の抜けた柄杓で水をくむと水がそのまま抜けてしまうように、楽にお産ができるよう願ったものです。願いを込めて3回水をくんでください。
安産・子育て戌
戌は、たくさんの子供を産みながらも、安産でありお産が軽いため「安産の守り神」とされています。
安産・子育て戌の周囲には十二支の石玉が配されております。ご自身とお子さまの干支を撫でてお参りください。
安産胎内くぐり
本殿裏の石山には、石の間を妊婦がくぐると安産になると言われる「胎内くぐり」があります。現在石山は立ち入り禁止になっているため、石山から移設した石の間をくぐり、安産をご祈念ください。
石山
約13万年前、赤城山で発生した「石山土石なだれ」により出現したと言われており、古代より神々が鎮まる磐座として信仰されております。
自動車お祓い所
お車やバイクのお祓いをし、運転される方の交通安全祈願を行います。
金刀比羅宮
建立については棟札に「文化七年(1810年)大工棟梁矢崎久右衛門元形」と記載されています。大物主命をお祀りしており、家内安全・運気向上のご神徳があります。
「琴高」「黄安」「通玄」などの儒教の仙人の彫刻が社殿を飾っています。
末社
大山祇神社(木花佐久夜毘売命の祖神様)/日枝神社(産業発展)/絹笠神社(養蚕・穀物)/秋葉神社(火防)/愛宕神社(火防)/稲荷神社(衣食住)/二柱神社(国生み)/厳島神社(芸術・音楽)/菅原神社(学問)/大国神社(縁結び)
七福神
福禄寿(長寿)/恵比寿(繁盛)/弁財天女(知恵)/大黒天(開運)/毘沙門天(財宝)/布袋和尚(円満)/寿老人(健康)の七神様が宝船に乗っています。家内安全・金運向上のご神徳があります。
鎮守の森
神社とその周辺の自然環境を守るため、産泰神社では平成11年より鎮守の森の維持活動を行っております。シラカシ・アラカシ・アカガシ・スダジイ・マテバシイ・サカキ・ヤブツバキ等、この土地本来の木々(潜在自然植生)の植樹をしています。
駐車場
200台が駐車可能です。令和3年の全面舗装工事により、妊婦の方やお子さま連れ、お着物をお召しの方でも快適にご利用いただけます。
文化財
産泰神社では、本殿、幣殿、拝殿、神門、神楽殿、金刀比羅宮、境内地が群馬県指定重要文化財に指定されています。
祈祷殿
産泰神社のご祈祷は祈祷殿にて執り行います。
令和元年に竣工した祈祷殿は、快適にお参りできる空間づくりを中心に据え、伝統的な社殿建築の意匠や構法を継承しつつ、最新の耐震技術やユニバーサルデザインを採用しています。
館内はエアコンを完備。1階待合室から神殿までバリアフリーとなっており、車椅子の方でもそのままご祈祷をお受けできます。また、小さなお子さま連れの方も安心してご利用いただけるよう、授乳室やおむつ交換台を設置しております。